4月10日は「きょうだいの日」です。この記念日は、病気や障がいのあるお子さんのきょうだいを支援する非営利法人「しぶたね」の呼びかけにより日本でも広まりつつあります。元々はアメリカで始まった記念日です。私にも姉が2人います。
父の日・母の日に並ぶ大切な記念日として定着してきました。日本でも近年、きょうだいの日を通じて、応援の気持ちを広げる日としても注目されています。
仏教には「一連托生(いちれんたくしょう)」という言葉があります。これは、共に極楽に往生して同じ蓮華に身を托すという、極楽浄土での再会を表す深遠な教えです。この「一連托生」の教えは、「きょうだいの日」の意義とも深く共鳴します。
また、法然上人には四国に配流になった過去があります。法然上人のお弟子さんが催した集会へ宮中の女官数名が密かに参加しました。お念仏の教えに深く感銘を受け、そのまま出家した方々もいました。しかし、この出来事を知った当時の上皇は激怒し、法然上人たちを流罪とするなど、次々に念仏宗一派を処断したのです。別れの際の手紙には「露のようにはかない命であっても、たとえそれぞれの場所で消えゆく身であっても、私たちの心は同じ極楽の蓮の台で再び会うことができるでしょう」という意味の歌が詠まれました。
きょうだいがいる方は、その存在に感謝し、きょうだいへの思いやりの心を新たにする日としましょう。もし以前は仲が良くなかったとしても、この機会に連絡を取り、絆を修復するきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
南無阿弥陀仏
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