法話の紹介
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7月 文月表白
時は文月(ふみづき)を迎へ、空は晴れわたり、 長雨明けの青き空に夏の兆しを覚え候。 此のたびは、先亡諸精霊等の御前(ごぜん)に額(ぬか)づき、 南無阿弥陀仏の名号を称え、讃へ奉り、 極楽往生の願いと、先祖、先亡の深き御恩に報ひんとて、ここに... -
正座について
梅雨もまだ明けず、じめじめとした気温が続きます。そんな時期に、辛い行為かもしれませんが、「正座」についてお伝えします。 正座の歴史は意外に新しく、本格的に普及したのは江戸時代中期以降です。しかし、戦後に住宅の洋風化が進み。畳の部屋が減少し... -
智者のふるまいをせずして、ただ一向に念仏すべし
梅雨を感じると同時に、もう初夏の空気。蒸し暑さが身にまとわりつく、そんな季節です。日々はあっというまにどんどん過ぎ去っていってしまうように感じます。しかし、そんな日々でも変わらないものは、やはり、お念仏です。 「智者のふるまいをせずして、... -
梅雨の恵みとお念仏
乗林院の境内に、今年も梅の実が実りました。そして、梅雨入りの季節を迎えました。 雨は大地を潤し、田畑を育て、また、清らかな湧き水となって流れ出し、私たち人間が飲み、生活に用いる水になります。 そして、実った梅の実は、古くから梅干しや梅酒と... -
六月 水無月(みなづき)表白
惟(おも)んみれば、天地のめぐりは移(うつ)ろい早く、涼風そよぐ夕べに、紫陽花(あじさい)の色あざやかに、花菖蒲(はなしょうぶ)の姿は静かに気品を湛え、百合は白き浄土を想わすごとくに咲き誇る。 いま、法縁ふかく結ばれしこの法会にあたり、道... -
お米について
昨今、ご存知の通り、お米が不足しています。 今回は食事、特にお米について考えたいと思います。 等得(とうとく)とは。 修行中の僧侶の食作法(じきさほう)では、食事の前に少量のお米を取り分け、「等得」と発声します。 汝等鬼神衆 (にょとうきじ... -
雨の日には 雨の日の生きかたを
朝晩と昼の気温差も大きくなり、日中には汗ばむような陽射し。季節は夏へと向かっているようです。 でも、体や心がその変化についていかないと感じる方も多いのではないでしょうか。 「やる気が出ない」「気分が沈む」「眠れない」。 私が好きで、大切にし... -
五月 皐月(さつき)表白
皐月は子どもの健やかなる成長を祝うこどもの日と、母への感謝を捧げる母の日を迎える月なり。 親にとりては、子は幾つになりても子なり。白髪生え老いたる親も、我が子を気にかけ心配し、慈しみて止まざるごとし。母の愛は、観世音菩薩の慈悲の心に通じる... -
母の日と選択について
ゴールデンウィーク明けのこの季節、木々の緑が一層深まり、自然の息吹を感じる時期となりました。 母の日といえば、日本では5月の第2日曜日に祝われる日です。 「男は女から生まれた。」 というキャッチコピーをご存知でしょうか。これは90年代にジー... -
ご縁について
世間はゴールデンウィークに入りました。 新年度から一区切りつき、ゆっくりしている方もいれば、お仕事の方もいらっしゃることと存じます。 今回は「ご縁」に想いを向けたいと思います。私たちの出会いや関わりは全て尊いご縁です。一人ひとりの人生は、...