やることは絶対変わらない
近年、近しいご家族やご親族だけで故人を見送る「小さなお葬式」が選ばれることが増えてきました。コロナ禍を経て時代の変化とともに、葬儀の形式も多様化しています。規模が小さくなったとしても、故人を偲び、冥福を祈る気持ちの深さ、尊さは変わるものではありません。むしろ、少人数で集うからこそ、故人との思い出を語り合い、共有し、より深い絆を確かめ合う貴重な時間となります。少人数であればあるほど、私は気が引き締まりまります。
小さなお葬式は、形式にとらわれず、故人とのお別れに集中できる場でもあります。故人の好きだった音楽を流したり、思い出の写真を飾ったり、自由な発想で故人らしいお見送りが実現できます。
インターネットやスマートフォンの普及により、遠方にお住まいの方や、ご都合により参列が叶わない方でも、大切な方との最後のお別れに立ち会うことが可能になりました。ライン動画による葬儀中継は、物理的な距離を超えて、弔いの心を繋ぐ架け橋となります。実際にライン中継をしてお葬儀を行なったことがります。
浄土宗では、阿弥陀如来の本願力によって、すべての衆生が浄土に往生できると説かれます。故人の生前の行いや、葬儀の規模、参列者の人数などは関係ありません。大切なのは、阿弥陀如来の慈悲を信じ、南無阿弥陀仏を称えることです。
小さなお葬式であっても、オンラインでの中継であっても、故人の往生を願う祈りは、必ず阿弥陀如来に届き、故人は安らかな浄土へと導かれます。そして、残された私たちも、故人の往生を喜び、共に念仏を称え、阿弥陀如来の慈悲に感謝することで、故人の冥福を祈ることができます。
葬儀の形は時代と共に変化しても、故人を偲び、その冥福を祈る心は決して変わるものではありません。当寺院では、それぞれの想いを大切に、故人らしいお見送りができるよう、様々なご提案をします。
南無阿弥陀仏
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