小臘(しょうろう)の意義――新たな年をのんびり計画するために
皆様、1月22日は旧暦で12月1日、「小臘(しょうろう)」の日にあたります。この日は、旧暦の12月――「臘月(ろうげつ)」の始まりを告げる節目として、古くから大切にされてきました。「臘」という言葉には、集める、供養するという意味があり、古代中国では、年末に向けて神々や祖先に感謝を捧げる祭礼が行われたとされています。日本でも、この時期は、忙しい年末に向けて準備を始める重要な時期として考えられていました。
現代の私たちにとって、小臘は単なる暦の一日ではありません。一年を改めて振り返り、これからの一年をどのように歩むべきか考える機会です。年始の忙しさが一段落したこの時期に、心を落ち着け、のんびりと新たな計画を立てる時間をつくることで、これからの生活がより穏やかで豊かなものになるでしょう。
小臘の意義――過去を振り返り、未来を思う時
浄土宗の教えの中で、私たちは阿弥陀如来の慈悲に支えられながら毎日を生きています。その中で、小臘のような節目の日は、忙しい日常から一歩離れて、自分の歩みを振り返り、これからの目標を定める特別な時間とすることができます。
- 振り返りの時間
小臘は、これまでの一年の自分自身を静かに振り返る時間です。成功したこと、失敗したこと、感謝したいこと――そのすべてを受け入れ、阿弥陀如来に感謝するひとときを持つことで、心が穏やかになり、新しい一歩を踏み出す準備が整います。 - 感謝を深める時間
阿弥陀如来の慈悲は、私たちが気づかないところで常に働いています。家族や友人、地域社会の支えに感謝し、それを行動に移すことで、報恩の心を育むことができます。この日をきっかけに、「ありがとう」を伝える習慣を意識してみてください。 - 計画を練る時間
一年の計画を考える際に、完璧を求める必要はありません。「今年はこんな風に暮らしたい」「こんな目標を少しずつ達成していきたい」と、無理のない範囲で心の中に描くだけでも、日々の歩みが軽やかになります。
小臘の過ごし方――のんびりとした計画を
小臘の日には、焦らず、のんびりと一年の計画を考える時間を作りましょう。以下に、いくつかの具体的な過ごし方をご提案します。
- 手帳やメモ帳に思いを書き出す
お気に入りのお茶を飲みながら、静かな場所で一年の目標や計画を思いつくまま書き出してみてください。「どんなことをしたいのか」「どんな一年にしたいのか」を自由に描くことで、自分の心の声に気づくことができます。 - お念仏の時間を大切にする
日常生活の中で、ふと立ち止まり「南無阿弥陀仏」とお念仏を唱える時間を持ちましょう。声に出してお念仏を唱えることは、自分の心を整え、阿弥陀如来の慈悲を感じるひとときになります。 - 家の掃除や片付けを少しだけ進める
気になる箇所を少し片付けるだけで、心も整理されます。特にお仏壇の掃除を行い、供花を新しくしたり、お供え物を整えたりすることで、清らかな環境を作ることができます。 - 余裕のある計画を立てる
「月に一度、自分だけのリラックスする時間をつくる」「週に一度、家族とゆっくり食事をする」など、生活に余白を持たせる計画を考えましょう。余裕を持つことで、日々の忙しさに追われることなく、穏やかな心で過ごせます。
新しい年を迎える心構え
阿弥陀如来の教えに立ち返ると、「今を大切に生きること」が何よりも重要だとわかります。過去の失敗や未来の不安にとらわれず、今日という日を丁寧に、感謝の心で過ごすことが、結果として良い未来を築く第一歩となります。
また、困難な出来事に直面することもあるでしょう。しかし、その時こそお念仏を唱え、仏の慈悲に心をゆだねることで、不安や悲しみを乗り越える力が湧いてきます。
まとめ――のんびりと一年を歩むために
小臘は、焦らずのんびりと計画を考えるための節目の日です。「こうでなければならない」という考えを手放し、無理なく自分らしい一年を描いてみてください。そして、お念仏を日々の生活に取り入れ、阿弥陀如来の慈悲とともに穏やかに過ごしてまいりましょう。私は減量計画をたてました。脂っこいものを避け、お米中心の生活に。一日10gの減量を目指します。一年で約3kg。さてさてつづくかな・・。
南無阿弥陀仏
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