春は必ずやってくる。

今年も春がやってきました。
まだ風の冷たい日もありますが、あたたかな陽の光や、春の息吹を感じる日々です。けれども同時に、花粉症を患っておられる方にとっては、春は必ずしも待ち遠しいものとは限りません。くしゃみ、鼻水、目のかゆみ……私も花粉症持ちのひとりです。「今年も来たか」と身構えるように春を迎えます。けれども、そうした季節のつらさの中だからこそ、ふと立ち止まって気づくことがあります。鼻が通るということ。目がかゆくないということ。夜ぐっすり眠れること。そうした「当たり前」のありがたさです。健康であるとき、人はその健康を意識しません。思い通りに日々が過ぎているとき、人はその背後にある無数の“ありがたさ”に気づきません。自分ひとりで生きているのではない。やさしさ、自然、家族、阿弥陀さま――そうした大きなつながりの中に、私たちは生かされています。

乗林院のホームページを訪れた方が、ついに1万人を超えました。ネット上の画面越しに、阿弥陀さまの教えや、お念仏に触れてくださった皆さまに、心より感謝します。それぞれの生活の中で、ある人は病床から、ある人は仕事の合間に、ある人は眠れぬ夜に。どんなかたちであっても、阿弥陀さまの光に触れようとしてくださるその思いが、大変ありがたいご縁です。


私は毎日、手にカウンターを持って1日に500回、南無阿弥陀仏とお念仏を称えています。調子がいいと1000回、3000回となる日もあります。先日の東日本大震災の追悼日には3万回を超える南無阿弥陀仏を称えました。日常をおくられる方には、お忙しい日々の中でお念仏を何回も称えることは簡単ではありません。ですが、どうかご安心ください。たとえ一日に一回だけ、もしくは一生にたった一回であったとしても南無阿弥陀仏とお念仏を称えた声は、確かに阿弥陀さまに届きます。阿弥陀さまは、私たちの声、祈りを必ず受けとめてくださいます。


ところで、春は必ずやってきます。同じようにどんなに心が冷え込んでいても、悩みや悲しみの中にあっても、阿弥陀さまの救いの光は必ず、私たちを照らしてくださいます。つらい日も、不安の多い毎日でも、南無阿弥陀様の救いを忘れないでください。その一声の先には、阿弥陀さまのやさしいまなざしがあります。
最後にもう一度。

春は、必ずやってきます。       

南無阿弥陀仏

よかったらシェアをお願いします
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

愛知県知多郡東浦町にある「浄土宗 乗林院。「心の拠り所」として多くの方に親しんでいただけるお寺にしたいと考えています。

コメント

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

CAPTCHA

目次