少し早いですが、新成人の皆さま、ご成人、誠におめでとうございます。また、この日を迎えられるまで見守り、支えてこられたご家族の皆さまにも、心よりお祝い申し上げます。間もなく開催される成人の集いが、皆さまの未来への希望に満ちたスタートとなりますようお祈り申し上げます。
実は、私自身も昨年「2回目の２０歳」を迎えました。年齢にして40歳。成人式から20年が経ったこの節目に、私は改めて自分自身の生き方を見つめ直す機会をいただきました。成人とは、年齢に関係なく、自分自身を見つめ、社会や家族の中での役割や責任を再認識することだと私は考えています。この「成人」という区切りは、二十歳で迎える一度きりのものではなく、人生における成長の節目ごとに繰り返されるものです。
成人を迎えられることで、多くの方が初めてお酒を口にする機会を得ると思います。お酒は喜びを分かち合う場を楽しく彩るものですが、飲みすぎると心や体を乱し、他者との関係に影響を与えることもあります。
仏教の「五戒」の中には、「不飲酒戒（ふおんじゅかい）」という戒めがあります。これはお酒を完全に否定するものではありませんが、飲みすぎによって理性を失い、心身や行動に害を及ぼすことを慎む教えです。
成人の集いのような喜ばしい場でも、適量を守り、節度を持って楽しむことを心がけましょう。「和顔愛語」の精神を忘れず、周囲の方々との調和を大切にして、楽しい時間を過ごしてください。
成人の日は、人生の新たな第一歩を踏み出す大切な節目です。この日をきっかけに、阿弥陀さまの慈悲の光に包まれながら、新しい誓いとともに歩みを進めてください。
「南無阿弥陀仏」のお念仏を心に刻み、笑顔と優しい言葉を忘れず、周囲との調和を大切にしていただきたいと思います。そして、未来の60歳、80歳、100歳での成人式に向けて、「最初の成人式」として心に留めてくださいますよう。
私もまた、昨年「2回目の20歳」を迎えた者として、皆さまとともに学び、成長していく道を歩んでまいります。皆さまの未来が光り輝くものでありますよう、心よりお祈り申し上げます。改めまして、新成人の皆さま、誠におめでとうございます。
南無阿弥陀仏
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