終活について

乗林院からの景色

ワードの変換にも終活はでてくる時代

私が初めてお葬式に関わらせていただいたのは、今からずいぶん前のことです。
その時の故人は、餅を喉に詰まらせて亡くなられた方でした。
正月といえば家族団らん、笑い声の絶えない時間です。
しかし、ほんの一瞬のことで楽しい時間が悲しみに変わってしまいました。

それから住職としての道を歩み始め、多くのお葬式に立ち会わせていただきました。
数えると、これまでに200名様を超える葬儀に関わってきました。
その中で繰り返し感じるのは、やはり命の尊さです。

浄土宗 乗林院

仏教の中でよく語られるのが「諸行無常(しょぎょうむじょう)」という言葉。
すべての物事は常に変わり続け、永遠に同じものは存在しない――それがこの世の真理です。
地球の歴史が46億年とすれば、私たちの一生はまるで「流れ星」のようなもの。
しかし、その一瞬に光り輝くからこそ、美しく、尊いのです。

「諸行無常」とは、すべてのものは変化し続け、永遠に同じ状態であるものは何一つない、という教えです。
季節が移り変わり、花が咲き、やがて散るように、人間もまた生まれ、成長し、老いて、最後には命を終えます。

例えば、私たちの手元にある物も同じです。
• 新しい家や車も、時が経てば古くなる。
• 頑丈な建物も、やがて風化し朽ちていく。
• どれだけ愛した物も、最後には手放す時が来る。

感謝は生きているうちに伝えなければならない。

「ありがとう」「お世話になりました」という言葉は、今のうちに伝えることが大切なのです。
阿弥陀如来のお慈悲にすべてをお任せすることで、心の迷いや不安を手放し、安心して日々を過ごすことができます。

終活もまた、このお念仏の心と同じです。
「すべてをお任せする」という安心感を持って、心の整理をし、残された時間を豊かに生きるのです。
終活の象徴とも言えるのが、女優・樹木希林さんです。
彼女は生前、終活を前向きに実践され、「死を受け入れることは、今を豊かに生きること」と語りました。
終活は難しいことではございません。まずは、小さな一歩から始めていただければと思います。

浄土宗ではエンディングノートとして緑の手帳があります。
お気軽にお問い合わせください。

エンディングノート 緑の手帳

—— お墓 ——

お墓は、残された方とつながる大切な場所となります。

あらかじめご自身のお墓について考えておくことも終活の大切な1つです。

あなたらしいお墓はどのようなものなのか、考えてみましょう。

お墓の画像

永代供養について

終活を考える方の中には「家族に迷惑をかけたくない」「遠方のため負担になってしまうのでは」とお悩みの方もいらっしゃると思います。

乗林院では、お墓の永代供養についてのご相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

また、永代供養のお支払いにつきましては、Web決済にも対応しております。

—— 葬儀 ——

葬式の画像

浄土宗の葬儀では、お亡くなりになった方を懐かしみ、悼み、「南無阿弥陀仏」とお念仏を唱えることで、極楽浄土へとお送りするために行われます。

ご家族やご親戚、ご友人からどのように送ってほしいか、考えてみましょう。

住み慣れた自宅で、家族に見守られながら旅立ちたい…

お寺の阿弥陀さまのもとで旅立ちたい…

乗林院では、極楽浄土へと旅立つ準備をサポートさせていただきます。

—— 最後の贈り物 ——

あなたが現世で生きてきた証を残すため、大切な家族へ想いを託すため、乗林院では「最後の贈り物」を責任を持って預からせていただきます。

時間に余裕がある時に、どのような想いを残していきたいか、考えてみませんか。

お亡くなりになった時にご家族へお渡しするお手紙を用意したり、四十九日・一周忌など節目の時にお渡しするお手紙を用意したりと、最後の贈り物は決まった形式はなく、人それぞれ違った形式となります。

大切な想いを、大切な家族に残していきましょう。

手紙を書く画像

その他にも、乗林院ではさまざまな終活についての相談を承っております。

いつでもお気軽にご相談ください。