—— 寺院紹介 ——
乗林院は、愛知県知多郡東浦町緒川に位置する浄土宗の寺院です。
その歴史は以下のようにまとめられます。
創建と初期の歴史
乗林院は、慶長13年(1608年)に創建されました。
本尊と宗派
本尊は阿弥陀如来です。
浄土宗に属しています。
寺院の変遷
乗林院の歴史には興味深い変遷がありました。
- 当初は善導寺の塔頭として機能
- 明治5年(1872年)の学制発布時には、緒川村と石浜村の共同で「郷学校」が本堂に開設
これは、寺院が教育の場としても重要な役割を果たしていたことを示しています。
現在の状況
現在も東浦町緒川に所在しており、浄土宗の寺院として存続しています。
—— 住職挨拶 ——
このたびは、浄土宗 乗林院のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
私は第十九代住職を務めております、高木隆太と申します。
乗林院の住職を拝命してから早10年が経ちました。
時代の変化の中で、寺院の役割や人々の心のあり方も少しずつ変化していると感じています。
しかし、その中で変わらないものがひとつあります。
それは、阿弥陀如来の大いなる慈悲に触れる「お念仏」の教えです。
私は、この教えを通じて皆様の心に寄り添い、安心と安らぎを感じていただける場を提供することが、住職としての務めだと考えております。
浄土宗の教えは、「南無阿弥陀仏」とお念仏を称えることで、阿弥陀さまの広大な慈悲に救われるというものです。
この教えは、とてもシンプルでありながら深い意味を持っています。
忙しい現代社会において、私たちはさまざまな不安や悩みを抱えがちです。
時には、心が行き場を失い、孤独を感じることもあるでしょう。
そんな時こそ、「南無阿弥陀仏」とお念仏を称えてみてください。
その一声には、阿弥陀さまがすべての苦しみや迷いを包み込み、受け入れてくださるという力が込められています。
この教えは、長い歴史の中で多くの人々の心を救い、支えてきました。
私自身も、お念仏を称えるたびに、その優しさと安心感を実感しています。
私は住職として、乗林院を「心の拠り所」として多くの方に親しんでいただけるお寺にしたいと考えています。
お寺というと、敷居が高いと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
特に、現代では家族や地域社会のつながりが薄れ、人と人との対話が減っていると感じることがあります。
私は住職として、そうした中でも皆様とつながり、対話を通じて心を通わせる時間を大切にしたいと考えています。
私自身、人と語らうことが好きで、対話を通じて新たな気づきや学びを得ることが大きな喜びです。
また、料理や美術館巡りも趣味として楽しんでいます。
料理は、相手を思いながらつくることで感謝の気持ちを表現できる素晴らしい時間です。
そして、美術館では、絵画や彫刻を通じて、時代や文化の中に込められた祈りや想いに触れることができます。
これらの趣味は、私の心を豊かにするだけでなく、仏教の教えや阿弥陀さまの慈悲を感じ直すきっかけにもなっています。
法要や年中行事を通じて、お念仏の教えを伝えることはもちろん、乗林院が、どんな方にとっても安心できる場所になれば、これほど嬉しいことはありません。
寺院の伝統を守りつつも、新しい時代に合わせた取り組みを進めていくことも、これからの住職の役割だと考えています。
たとえば、インターネットを活用して仏教の教えを発信したり、若い世代の方々に向けた活動を広げたりすることも視野に入れています。
また、地域社会との連携を深めることで、より多くの方々に仏教の教えに触れていただける機会を増やしていきたいと思います。
これからも、阿弥陀如来の教えを胸に、皆様とともに歩むお寺であり続けるため、精進してまいります。
南無阿弥陀仏 合掌
浄土宗 乗林院 第十九代住職
高木隆太
—— 住職プロフィール ——
略歴
愛知県名古屋市生まれ
明治大学卒業後、大手広告代理店に勤務
その後、浄土宗僧侶資格の修行を3年間行い、2年間の下積みの後、現職
浄土宗お悩み相談室 相談員
浄土宗青年会所属
朝日広告賞入選
英検2級
—— 所在地 ——
浄土宗 乗林院
住職 高木隆太
〒470-2102
愛知県知多郡東浦町緒川屋敷弐区39
東海道本線 大府駅で武豊線乗換、緒川駅下車徒歩8分
名古屋駅から電車で30分